わたしの友人をご紹介します。
まず一人目の友人は 九代目 三笑亭 可楽師匠 です。
その名前でわかるように落語家の可楽君。
彼との付き合いは中学校にさかのぼります。
私が鹿島中学に転校してきたことが出会いです。
中学校2年のときに同じクラスになりますが
実はそのころは特に仲がよかったわけではありません。
高校は別々の学校に進学し、交友は途絶えました。
その後、私は日大芸術学部で写真を学ぶために上京。
可楽君も八代目 三笑亭可楽に入門するために上京。
偶然にも当時下宿していた若松町で再会したのでした。
その偶然も今おもえばすごいもので、
なじみのバーで、落語をやるからタダで酒を飲ませてくれというやつがいる
という噂をききつけお店にいってみたところ、
よくよく見てみると同級生の石上君(可楽君の本名)ではありませんか!
びっくりして『おーい、石上!』と声を掛けたところ、
今度は普段本名で呼ばれることのない可楽君がびっくり!
(当時は二つ目で可勇と名乗っていました)
当時のわたしの下宿と、可楽君のアパートが50Mほどの近いところにあったから こその偶然でした。
その後、彼がわたしの下宿に引っ越してきたことで写真家の卵と落語家の卵として切磋琢磨する!?
といえば聞こえはいいですが、青春を謳歌する生活が始まりました。
(このあたりのお話は、もう一人の下宿仲間である高井研一郎君のかいた漫画
『高井研一郎の昭和写真館』に詳しいです。)
かれこれ、60年以上の付き合いとなった可楽君。
少し前になりますが、去年の6月には国立演芸場に久しぶりに彼の落語をききにいきました。
寄席に顔を出すのも久しぶりです。
2000円のところシルバー割り引きで1300円とさらにお得な料金で落語や奇術を堪能しました。
可楽君の演目は『景清』
いまではなかなか直接きくしか機会のない演目です。鹿島の神様も出てきました。
可楽君自身も“俺がやるのにぴったりな演目だろ”といってましたが
まさにそのとおりの内容でした。
終了後楽屋に顔をだして、来ていたことを告げるとたいそう喜んでくれました。
その後はもちろん飲み会です。
若いころと変わらず、馬鹿な話をしながら楽しい時間をすごしました。
今も現役でがんばっている大切な友達です。
皆さんもぜひ、寄席に足を運び、可楽君の芸を堪能してください。
http://www.geikyo.com/profile/profile_detail.php?id=9
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